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田村夏季(Dr,Cho) 井上陽介(Vo,Gt) 谷健人(Ba,Cho)

Turntable Films

 

京都の至宝、Turntable Filmsがアルバムとしては実に3年7ヶ月振りとなる2ndアルバム「Small Town Talk」を、 ASIAN KUNG-FU GENERATION後藤正文が主宰するレーベル「only in dreams」よりリリースする。結成以来、地元京都でライブを重ねながら「Turntable Films」「Parables of Fe-Fum」「10 Days Plus One」と作品をコンスタントに発表する中、2012年にはSECOND ROYALよりファースト・フル・アルバム「Yellow Yesterday」をリリース。日本のインディーロック・シーンでの確固たる地位を獲得した。その後、2013年にはくるりとの共同イベント「WHOLE LOVE KYOTO」の開催やシャムキャッツとのスプリットアナログ盤リリースなど、その活動はより活発に。アルバムのリリースが切望される中、ついに完成した今作は、全曲日本語歌詞へのシフト、サポートメンバー増員、レーベル移籍などTurntable Filmsにとって進化と挑戦のアルバムになった。「Small Town Talk」と名付けられた今作は、10編から成る小さな街の物語で構成されており、それぞれの登場人物、物語が繋がっていないようで繋がっていて、実世界なのかパラレルワールドなのか、聴く者の想像を掻き立てる内容となっている。京都から僕やあなたや世界へ。彼らの音楽が人から人へ伝わり、繋がり、拡がっていくことを願う。

 

 

Q.Turntable Filmsはどのように始まったのですか?

井上:元々ベースの谷と一緒にバンドをやっていて。そのバンドが解散して、家で宅録で曲を作っているときにたまたま谷が遊びにきたんです。その流れでまた一緒にやることになったのが始まりですね。ドラムの田村は谷の高校の先輩なんですけど、ドラムを打ち込むのが面倒くさくなったので紹介してもらって(笑)。なので「バンドをやろう!」っていうより僕のところに段々と集まってきて気付いたらバンドになっていた感じですね。

 

Q.楽曲からはカントリーやフォークといったルーツミュージックに対する愛や敬意を感じます。バックボーンにあるのはどういった音楽ですか?

井上:大まかにいえばアメリカの音楽なんですけど、メンバーで好きなものはバラバラですね。でもバンドのバックボーンにあるのはザ・バンドやウィルコだと思います。

 

Q.そういった音楽をフィードバックさせオリジナルなものに消化しているような印象を受けました。

井上:おっしゃる通り、ルーツミュージックに愛着も敬意もあって、音楽的にはそれをフィードバックさせているんですけど、その上でもうひとつ新しいことをしたいんですよね。Turntable Filmsとして新しい音楽を作りたいんです。

 

Q.楽曲はどのように作るのですか?

井上:まず僕が歌詞と構成を作ってある程度アレンジが固まった段階でメンバーに渡します。曲を作る上でソウル調とかフォーク調とか大まかなテーマがあって、そこに他の音楽の要素を租借して混ざり合った状態まで作ってバンドに投げるんです。

 

Q.メンバー間でイメージの共有はするのですか?

井上:したりしなかったりですね。曲によっては使う楽器を制約することもありますけど、基本的にはメンバーの解釈に任せています。曲の始まりと終わりは決まっているのでその中でどう動くかみたいな感じです。

 

Q.今作は「Yellow Yesterday」から3年7ヶ月振りのリリースとなりますが、この期間でバンドには変化がありました。

井上:そうですね。まずメンバーの脱退がありましたし、レコーディングではサポートメンバーが3人加わっているので音楽的に出来ることが単純に広がりました。前は制約もあったけど幅はかなり出ましたね。

 

Q.アルバム全体的にメロウな世界観が広がっていますがそれをポップにアウトプットしているのが面白いです。

井上:アレンジは曲ごとにバラバラなんですけど普遍的なものを作ろうというイメージがあるんですよ。でも実際のアレンジ作業がパターンに寄り添っているかといえば実はそうじゃないので、何処にいくと面白いかは常に刺激的な方を探していて。そうやって出来上がっていくものが出来るだけポップミュージックに向かうようには意識していますね。

 

Q.空気感や歌詞を含めてコンセプトアルバムのような印象もあります。

井上:決めていたことは日本語で歌うことだけだったんですけど、出来上がってみたら不思議と全体的にメロウな空気感が漂っていて。歌詞も特にコンセプトを設けたわけではないんですけど並べたらひとつの物語のような作品になりました。

 

Q.今作が全て日本語になったのは?

井上:刺激を求めていたんだと思います。アルバムも久しぶりだしやったことのない作業なので時間はかかりましたけど、バンドの移り変わりも含めガラッと変えたかったので日本語で歌詞を書くことにしたんです。

 

Q.メンバーの反応はどうでした?

井上:特に何もなかった気がしますね(笑)。もしかしたら事前に「次は日本語でいくから」って伝えていたかもしれませんね。だから「これをどう料理しよう」っていう感じだったと思います。

 

Q.日本語になったことでより情景が浮かぶようになりましたよね。歌詞に出てくる登場人物の顔が凄く浮かぶんですよ。その全てが物語として繋がっていて、1本の映画を観たような気持ちになりました。

井上:それは嬉しいですね。そういうアルバムを作りたかったんですよ。「Small Town Talk」というタイトルもそこに繋がっているんです。

 

Q.アルバムのタイトルでありこの物語のタイトルでもありますよね。

井上:そうなんです。僕は京都に住んでいるんですけど、小さい街の中で起きている物語がアルバムになっているような感覚なんです。「マグノリア」っていう映画があって、接点のない10人の人間が小さな街の中でそれぞれの生活をしていて、それが何となく繋がっているような作品なんですけど、そのイメージとこのアルバムの空気感は凄く近いと思います。

 

Q.曲にそれぞれの主人公がいてその人達が住んでいる街の歌がアルバムになったと。

井上:まさにそういうイメージですね。

 

Q.このアルバムを映像で観たいですね。かなり想像力を掻き立てられます。

井上:そこを狙ったんですよ。嬉しいです。

 

Q.今作はonly in dreamsからのリリースですがこの経緯は?

井上:Gotchさん(ASIAN KUNG-FU GENERATION)のソロのツアーに参加したんですけど、移動の新幹線の中で「アルバムを作っているんだけどどこから出そうか」って話をしていたんですよ。そしたらGotchさんが「うちから出したらいいじゃん」って言ってくれて。「眉唾ちゃうん?」って思っていたら本当に出してくれました(笑)。

 

Q.Turntable Filmsの活動する京都という街は所謂音楽シーンとは違う流れで動いている印象があるのですが。

井上:確かに京都のバンドは個性的ですね。目の付けどころが変なんですよ、昔は尚更土着的な匂いがしたと思います。でもインターネットがここまで発達した今はあまり関係なくなっている気がしますね。そんな中でもやはり京都は学生が多いのもあるし必然か偶然か面白い音楽を作る人が集まっているのかもしれませんね。みんながみんな京都出身かは分かりませんけど(笑)。でもそういう磁場に誘われて集まっているのかも(笑)。

 

Q.今作はトロントでミックスされているのですよね。

井上:今作は日本語なので外国人の耳でミックスしたら面白いんじゃないかって。エンジニアのSandro Perriは僕がトロントに留学しているときに出会ったアーティストなんですけど、僕が彼の単純にファンになって、コンタクトを取ってお願いしたんです。

 

Q.海外の人の耳に今作はどう聴こえたと思いますか?

井上:エキゾチックに聴こえるんじゃないですかね。でも僕らの楽曲ってめちゃくちゃ日本っぽいものではないので面白いものと捉えてくれていると思います。

 

Q.逆に日本のリスナーには今作はどう聴こえるか楽しみですね。確実に拡がりはみせると思うのですが。

井上:それが良い結果に繋がったら嬉しいですね。それか日本語が上手すぎる外国人と思われるか(笑)。

 

Q.現在のライブのメンバー構成はどのような感じなのですか?

井上:メンバー3人と、サポートメンバーにスライドギター、鍵盤を迎えた5人編成ですね。でもライブによってはサックスがいたり、基本的には5人なんですけどそこまで形には拘らずにやっていますね。

 

Q.このアルバムの楽曲をライブで聴けるのが楽しみです。

井上:僕も楽しみです。若干尺が変わるかもしれませんが、基本的にはそのまま演奏出来る編成で曲を作ったので。いい演奏が出来るように仕上げていきたいですね。

 

Q.今作はonly in dreamsからのリリースであったり、サポートメンバーを迎えたことであったり、さらに日本語へのシフトもあり、Turntable Filmsにとって変化の作品だと思うのですが改めてどういうアルバムになりましたか?

井上:この作品は人とやることを楽しむアルバムだと思っていて。自分以外の誰かに委ねてやる楽しさを教えてもらった作品なんですよ。メンバーは勿論、サポートしてくれたメンバーやSandro Perri、Gotchさんはじめレーベルスタッフのみなさん、そういったチームで作った作品だと思います。その全ての要素に、日本語になったことや曲の情景や物語が加わりとてもロマンチックなアルバムになったと思っています。楽しんで聴いて頂けたら嬉しいです。

 

 

アーティスト名:Turntable Films

タイトル:Small Town Talk

ODCP-011

2130円(+税)

2015/11/11発売

 

 

LIVE

2015/11/20(金) 京都 UrBANGUILD

 

http://turntablefilms.com/

 

2YOU MAGAZINE編集部

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