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コウイチロウ(XERO FICTION)×Jun Gray(Jun Gray Records)

 

XERO FICTIONがPIZZA OF DEATH内レーベルJun Gray Recordsより2ndアルバム『I Feel Satisfaction』をリリースする。名古屋のハードコアパンクシーンを中心に活動していたハルカとコウイチロウが「周りのバンドに逆行してPOPでカラフルな音楽を」というコンセプトで結成したXERO FICTION。これまでにデモ音源、7inch『MONOTONY OF LIFE / FIRST TRIP』10inch『This time around』7inch『RAY OF THE LIGHT /I JUST CAN’T STAND CARS』とリリースを重ね、2015年12月にはベスト盤的1stフルアルバム『The Very Best of XERO FICTION』を自主レーベルよりリリースした彼ら。そんなXERO FICTIONの中心人物であるコウイチロウがJun Grayと出会い世代を越えて共鳴したことで2014年にJun Gray Recordsからリリースされたオムニバス『And Your Birds Can Sing II』に参加。これがきっかけとなり2nd フルアルバム『I Feel Satisfaction』のリリースが決定したという。年齢差約20歳のコウイチロウとJun Grayがどこにシンパシーを感じ何故繋がったか。これは待っても待ってもエレベーターが全然来ない新宿のとある居酒屋にて行われた対談という名の飲み会の記録だ。

 

Q.2人が出会ったのはいつ頃ですか?

Jun Gray:3年前くらいかな。Ken Bandのツアーで名古屋のダイアモンドホールに行った時にNOT REBOUNDの片桐が酔っ払ったコウイチロウを連れてきたんだよ。「すみません…」とか言いながら(笑)。なんか生意気な奴がウロウロしてるから「なんだろうこいつ」って。でもそのときは音源とか貰ってなくて。

コウイチロウ:うん、あげてない。

Jun Gray:っていうかオマエ、バンドをやってることすら俺に言わなかったもんな。

コウイチロウ:だってそんなつもりで行った訳じゃないもん。片桐君が「Ken Bandでベース弾いているのJun Grayさんだよ」って教えてくれて「マジで?」ってなるじゃん。それで楽屋に仙台ハードコアの話を聞きに行ったんだよね。

Jun Gray:そうだったね。だから1回目はただの酔っ払いのハードコア好きが来たなって印象で。

コウイチロウ:その後にたまたまTGMX君(FRONTIER BACKYARD)と飲んでるときに「Jun Grayさんのレーベルに音源渡してみたらいいじゃん」って言われて次名古屋にKen Bandが来たときに音源を渡しに行ったんだよ。

Jun Gray:それでぶっちゃけ何も期待もせずにCDを聴いたら予想に反して「かっこいいぞ?」ってなって(笑)。それですぐ連絡したんだよ。

コウイチロウ:TGMX君と片桐君に感謝だね。まさかこんな展開になるとは思ってなかったから。

Jun Gray:とは言え当時俺もレーベルを立ち上げたばかりだったしUNLIMITSやSCOTLAND GIRLとは毛色が違うから「レーベルカラーとはちょっと違うかな」って思っていて。でも数年レーベルをやっているうちにジャンルとか関係ないなって思うようになってオムニバス『And Your Birds Can Sing II』に誘ったんだよ。その流れで「アルバムもやらない?」って声をかけて。

 

Q.Junさんが初めてXERO FICTIONのライブ観たのは?

Jun Gray:コンピのツアーのときだね。ライブの映像は見てたんだけど東京と名古屋で距離があるし中々観れなくて。だから最初PIZZA OF DEATHにXERO FICTIONをリリースしたいって話をしたときもPIZZA OF DEATHのスタッフに「ライブは観たことあるんですか?」って言われて。でも「観たことないけど絶対いける」って説得して。根拠のない自信もあったしさ。

Q.その自信はコウイチロウ君との距離感から確信したと。

Jun Gray:そうね。コウイチロウは年齢は離れているけどもともとハードコア畑から出てきた奴だから波長が合うし。だって話に出てくる名前が「何でオマエが知ってるの?」って人の名前ばかり出てくるんだよ(笑)

コウイチロウ:仙台のバンドの人達が今何やってるのかとか当時のシーンの話とか、好きだったら興味あるじゃん。そういう話を沢山したら仲良くなったんだよね。

Jun Gray:親近感が沸いたんだよ。俺はもう長いことKen Bandでメロディックパンクをやってるけど身体に染み付いているのはハードコアだから、コウイチロウみたいな奴が来ると安心感があるんだよね。

コウイチロウ:居場所だからね。

Jun Gray:今回XERO FICTIONが俺と組んだのも根っこがそこにあるからなんだよ。コウイチロウは見ての通りクソ生意気だから「俺はPIZZA OF DEATHとだったら組まなかったよ。Jun Grayがいるからやるんだから」とか言ってきて(笑)。

コウイチロウ:だって本当だもん。

Jun Gray:そういうこと言ってくる奴なんて中々いないからね。だから面白いんだよ。

コウイチロウ:でもPIZZA OF DEATHって別にメロコアのレーベルじゃないでしょ?ワザとじゃないかってくらいバラバラだよね。

Jun Gray:色々いるからね。でもメロディックパンクのレーベルっていうイメージは強いんじゃないかな。やっぱりハイスタがでかいよ。

コウイチロウ:やっぱり俺はパンクって言葉に敏感なところがあるから「これパンクじゃないじゃん」っていうのは結構あって。でもPIZZA OF DEATHのバンドと知り合いが増えて話すようになったら芯がちゃんとあるんだなって思った。面白いレーベルだよね。

Jun Gray:メロディックのバンドでもパンクやハードコアを通ってきてるバンドは安心感があるよね。XERO FICTIONをやりたいと思ったのもハードコア上がりのコウイチロウに対する安心感があったんだと思う。たまにヒヤヒヤするけど(笑)。

 

Q.今でもはっきり覚えているんですけど、Ken Bandの名古屋のライブのときにバックヤードでみんなで話していたらコウイチロウ君がいなくなって。そしたら楽屋で健さんのグレッチを弾いてたんですよ。「グレッチかっこいい!」とか言いながら(笑)。

コウイチロウ:健君に「貸してよ!」って言ったら貸してくれたんだよ。「ここが最高なんだよ!」とか「やべー!」みたいな話をしながら弾かせてもらった。だって気を使うと損じゃん。仲良くなりたいのに。

 

Q.あははは。今まで痛い目にあったりはしなかった?

コウイチロウ:全然あるよ。殴られたりするもん。でもそういう人とは合わないんだなって思うだけ。

Jun Gray:こいつなりのリスペクトっていうか、パンクスにはズケズケ来るんだよね。だってPIZZA OF DEATHのスタッフとはちゃんと仕事のメールとか出来るし。

コウイチロウ:働いてる人は仕事だもん。働いてる人に「ねえねえ!このCDがさー!」とか言ったって鬱陶しいだけでしょ。でもパンクスにはいけるんだよ。だって仲間だから。

Jun Gray:うん。そこに上下関係とかないよね。俺も若い頃に仙台から東京に出てきて先輩ばっかりだったけど仲良くなりたかったからガンガンいったし。

 

Q.コウイチロウ君に自分の若い頃を重ねる部分もあると。

Jun Gray:そうかもね。こういう奴いるなって(笑)。

コウイチロウ:イメージだけどメロコアは上下関係厳しそうだね。

Jun Gray:別に上下関係なんてないんだよ。若い奴が健を前にすると緊張するのは分かるけど。

コウイチロウ:でも健君だって人間だからね。俺だってハイスタを聴いて育ってるし殆どギターも弾けるくらい好きだけど対面すると普通だけどな。ヘコヘコするの気持ち悪いじゃん。

Jun Gray:オマエはそれで良いんだよ(笑)。

Q.Junさんは今回一緒にアルバムを作ってみてどうでした?

Jun Gray:今回のアルバムは話が決まった時点でもうバンドがレコーディングに入ってたから口出ししてないんだよね。一番最初に音源を貰ったときに「こういう曲があったら良いんじゃない?」って言ったら既に1stアルバムにそういう曲も全部入っていて。だから2ndもあの感じで頑張って作ってよって話をしたくらいなんだよね。

コウイチロウ:それまで誰かに音源を渡して「こういう曲があった方が良いんじゃない?」って言われたことなんてなかったんだよね。その時点で俺はJun Grayを信用してたから。関係性が出来たというか。

Jun Gray:本人達は意識してないかもしれないけどXERO FICTIONからは当時のブロンディを感じたんだよ。パンクだけどパンクに収まらないチャレンジをしているバンドだなって。だから俺は日本のブロンディだと思ってる。それで1stアルバムを聴いたらバラードもやってるし「これはいけるな」って思ったんだよね。

コウイチロウ:「マイナー調の曲があったらいいんじゃない?」とか熱心にアドバイスしてくれたのも嬉しくて。だからJun Gray Recordsから出す出さないじゃなくて俺はJun Grayを信頼してるね。

 

Q.XERO FICTIONの面白い部分としてキョウヘイ君とドランキー君の存在もありますよね。

Jun Gray:そうそう。ハルカとフートンは分かるじゃん。でもキョウヘイとドランキーがいることでパンクじゃないアプローチも出来るんだよね。だってあのドラムはドランキーじゃないと叩けないよ。パンク上がりはパンクのセオリーがあるから。そうじゃないから叩けるドラムってあるからね。キョウヘイも若いけど良いベース弾くし。

コウイチロウ:あの2人はそれで引っ張ってきたからね。パンクとか知らないけどあの2人に関してはそれで良いんだよ。逆に染まらないで欲しい。

 

Q.パンクスと非パンクスが一緒にバンドをやっているから生まれるものがXERO FICTIONにはありますよね。

Jun Gray:俺もせっかく発信するんだから色んな人に聴いて欲しいんだけど、XERO FICTIONはパンク好きも、そうじゃない人も聴けると思うんだよね。そういう魅力は凄くあるバンドだと思う。聴く人を限定しないというか。あと俺がXERO FICTIONと関わりたいと思ったのはこいつらをもっと拡げたかったんだよ。ハードコアのシーンだけでやってるのは勿体無いなって。勿論ハードコアシーンは大事なんだけどさ。

 

Q.基本的にXERO FICTIONのライブのフライヤーは白黒ですからね。こんなにカラフルなバンドなのに。

Jun Gray:そうそう(笑)。そこだけじゃ勿体無い気がするんだよ。

コウイチロウ:でも最近は逆にハードコアの人達が誘ってくれなくなったよ(笑)。

 

Q.時同じくしてCHABEさんがルーツミュージックを打ち出したLEARNERSを始めたり、そういうリンクの仕方も出来そうですよね。

コウイチロウ:CHABE君がLEARNERSでルーツミュージックをやったりレコード出したりしているのは凄く良いよね。

Jun Gray:きっとCHABE君も俺がXERO FICTIONに感じてることと同じことを感じてるんじゃないかな。CHABE君だって今はLEARNERSをやってるけど色んなことをしてきたし今も色々やってるじゃん。コウイチロウもハードコア畑から出てきてXERO FICTIONみたいなバンドをやってるかと思えばNOT REBOUNDもGASOLINEもやってる訳じゃん。そこにシンパシーは感じてるんじゃないかな。

コウイチロウ:だからCHABE君も信用出来るんだよ。だって滅茶苦茶音楽知ってるし。だからJun Grayに仙台ハードコアの話を聞くようにCHABE君に対しても当時の渋谷系の話とか聞くんだよね。そしたらCHABE君も「オマエそんな格好してるのにこういうのも好きなの?」って。「好き好き!」みたいな(笑)。そういう話が出来る人は信用しちゃう。

 

Q.コウイチロウ君の良いところはそこにいやらしさがないとこですよね。ただ音楽の話がしたいだけっていう。

Jun Gray:そうなんだよ。だから最初も俺に音源を渡さなかったんだろうし。

コウイチロウ:だって友達から徳を得ようと思ってないもん。好きだから行ってるだけ。健君に対してもそうだよ。ただ好きなだけ。Jun GrayのレーベルからCDを出してもらうことだって信頼する街のおじさんがCDを出そうって言ってくれたから出すだけでJun GrayがKen Bandでベース弾いてなくたってPIZZA OF DEATHじゃなくたってこの人が言ってくれるなら出すよ。

Jun Gray:こんな生意気なこと言ってるけどPIZZA OF DEATHのスタッフとのやり取りはちゃんとやるんだよね。だからスタッフの印象も良い。メールの文面とかしっかりしてるもんね。

コウイチロウ:事務は事務だから。対面だったら良いけどメールでいきなり「CD出してくれてありがとう。頼むねー。」とか送るの変でしょ(笑)。

Jun Gray:確かにね(笑)。だからそういうやり取りも安心してPIZZA OF DEATHのスタッフに任せれるんだけどね。

コウイチロウ:最近はメールのCCにJun Gray入れるの止めたしね(笑)。

Jun Gray:あははは。俺がレーベルオーナーなんだけどな(笑)。

コウイチロウ:Jun Grayは象徴で良いんだよ。話に入ってくるとややこしくなるから象徴としていればそれで良いよ。(一同爆笑)

 

バンド名:XERO FICTION

タイトル:I Feel Satisfaction

PZCJ-6

2,300円(+税)

2017年03月22日発売

 

XERO FICTION

http://xerofiction.blogspot.jp/

 

Jun Gray Records

http://www.jungrayrecords.com/

 

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