2016年2月19日に渋谷ラママで行なわれた曽我部恵一と小谷美紗子の2マンライブのアンコールで披露された曽我部恵一の楽曲「春の嵐」のセッ ション音源がサウンドクラウドで公開された。
この音源をライブから2ヶ月後の4月19日に音源を聴き直していた小谷美紗子のスタッフである粟生田氏が「今この音楽を必要としている人がいるかもしれない」 「素晴らしい曲でこの日のセッションはすごくよかった」という理由から、このセッション音源をネット上にアップすることを思い付き、曽我部恵一と 小谷美紗子に提案し、小谷美紗子のオフィシャルサウンドクラウド上にて公開されることとなったという。
曽我部恵一 & 小谷美紗子/ 春の嵐(2/19/2016 Shibuya Lamama)
なお、この音源は5月8日までの期間限定公開となっている。
【we are 粟生田悟コメント】
こんばんは。小谷美紗子スタッフです。
この曲が何故このサウンドクラウドでアップされるかをご説明したくこうして文章を書いております。
2016年2月19日。
曽我部恵一と小谷美紗子が渋谷ラママで2マンライブを行ないました。
この2マンライブ。実は数年前から何度か企画されるもスケジュール調整が難航し、ようやく実現したライブだったこともあり、特別な思いをもって当日を迎えました。
当日、せっかくなのでセッションをやりましょうという話になり、美紗子さんも大好きな「春の嵐」という曲をやることになりました。
僕も大好きな曲だったので、それを聞いた時、声を出して喜びました。
アンコールで披露されたこのセッションは、今日まではあの日あの場所にいた人だけの宝物だったかもしれません。
話はかわり、先日、九州で大きな地震がありました。地震に伴う被害は日々起こり、多くの方々が亡くなり傷ついています。
あの地震の5日後、ライブからちょうど2ヶ月後の4/19にたまたまこの音源を聴いたんです。
この曲は元々2011年3月14日に曽我部さんがネット上に公開しました。
当時も東日本で大きな震災がありました。
あの時僕たちの心にぽっかり空いた穴みたなものを優しく埋めてくれたのは、「春の嵐」や「3月のこと」など、多くのアーティスト達が申し合わせなく奏でていた音楽だったのでした。
先日このセッション音源を聴いた時に、5年前この曲を聴いた時のことを思い出しました。
「もしかしたら、今この音楽を必要としている人がいるかもしれない」。
大げさかもしれませんが、そんなことを思いました。
あと、もう一つ、素直に思ったこと。
「やはり素晴らしい曲だし、この日のセッションはすごく美しかった」。
そんなこんなで、曽我部さんと美紗子さんにこの曲をサウンドクラウドでアップさせてもらえないかを相談しました。
お二人は快諾してくれました。
ぜひ聴いてみてください。
曽我部さんが冒頭で冗談ぽく「言葉はいらないですね」と言ってますが、本当にその通りだと思います。
音楽は時にどんな言葉よりも優しい。強い。美しい。
あの日のあの場所で歌われた「春の嵐」が、多くの誰かの宝物になりますように。
そして何かに繋がりますように。
一日も早く平穏な日々が訪れますように。
僕のこんな気持ちに応えてくれた曽我部さん、美紗子さん、そしてROSE RECORDSスタッフさんに大きな感謝を。
なおこの音源は2016/5/8(日)までの期間限定公開とさせて頂きます。
小谷美紗子スタッフ
we are 粟生田悟