2012年に愛知県常滑市にて結成されたSUNs。昨年11月には初の全国流通ミニアルバム『南風』をBUNS RECORDSよりリリースしロングツアーを経験した彼ら。地元である常滑を背負い歌い続ける3人が今作でテーマにしたのが「夏」と「太陽」。SUNsのハッピーでファニーな面を打ち出した夏のBGMともいえる今作には「水声」「Naia」そしてオレンジレンジの名曲「ロコローション」のカヴァー含む全3曲が収録。ライブ会場限定リリースなので是非彼らのライブに足を運んでCDをゲットして欲しい。
Q.初の流通音源だった『南風』をリリースして感じたことはありました?
奨:SUNsっていうバンドが何なのか、自分達を見つめ直すきっかけになりましたね。有難いことに色んな友達のバンドに呼んでもらって各地でライブをさせてもらったんですけど、仲間のバンドが熱かったりかっこいいバンドばかりなので、そんな中で自分達は何で勝負出来るのかを考えるようになりました。
Q.そうやってツアーで感じたことは今作に活きているのでは?
奨:そうですね。「水声」はSUNsでやってみたいことが詰め込めたと思いますし「Naia」はツアーで感じたことの集大成のような曲になったと思います。
Q.今作の3曲はカヴァー曲含め夏や太陽がモチーフになっていますよね。こういう打ち出し方は意外と初なんじゃないですか?
奨:確かに今まではあまりやってこなかったですね。今まで歌詞を書くときに季語を使わないようにしてたんですよ。「夏」とか「冬」って歌詞で書いてしまうとその季節にしか歌えないと思っていて。でも今回は思い切って使ってみたんです。これは結構俺の中で大ニュースですね。
哲弥:今回のシングルは夏っぽさが全快だし、リリースのタイミングもばっちり夏なんですよ。
Q.SUNsというバンドは言葉にしなくても夏や太陽のイメージは強くて。でもそれをここまで色濃く作品として完成させたのは初めてですよね。
奨:このシングルのようにあからさまにテーマを持って作品を作ったのは今回が初めてです。
Q.まさにSUNsそのものを体現する3曲だなと。
奨:自分でも名刺代わりの1枚になったと思います。これまで曲を作るときは考え過ぎてしまうタイプだったんですけど、今回は「楽しい」を優先させたんです。とにかく音楽で楽しいことがしたいし良い意味で抜くとこは抜いていく。それがこの3人の空気感だと思うんですよね。
Q.「Naia」でも「気楽に行こう」って歌っていますしね。
奨:肩の力を抜くことって大事だと思うんですよね。
Q.この曲はSUNsの集大成だという話もありましたが。
奨:浩平、言ってやれ。
哲弥:おう、言ってやれ。
浩平:えっと…、今回のシングルは「Naia」から出来たんですけど、曲を作っている段階からSUNsらしい曲だなって思っていて。なので出来上がるのが楽しみだったんですよ。その中で「水声」が出来たときにメンバー全員が「水声」がリード曲かもって思ったんですけど、レコーディングして出来上がった音源を聴いたらやっぱり「Naia」だなって。凄くパワーのある曲なんですよ。凄くSUNsらしい曲だなって思う。
奨:よし、もっと言ってやれ。
哲弥:もうちょい言ってやれ。
浩平:え、何?そういう感じなの?(一同笑)
Q.今作のレコーディングはどうでした?
哲弥:今回はスムーズに出来ました。前回が140テイクだったので(笑)。今回は40テイクなので100テイク減らしました。
奨:充分多いけどな(笑)。でも本当に楽しくやれたんですよ。
Q.みんなが楽しんでいるのは「ロコローション」を聴けば分かります(笑)。
奨:あれこそ本当に遊びですからね(笑)。
哲弥:やってしまいましたね(笑)。
浩平:ドンピシャ世代だもんね。
奨:この曲はアレンジするのも楽しかったですね。みんなも楽しくなっちゃって無駄にスタジオでも何回もやりたがるっていう(笑)。
浩平:「ロコローション」ばっかりやってたよね(笑)。
Q.「ロコローション」を聴いてたのってみんなが何歳くらいの頃ですか?
奨:小学生でしたね。
哲弥:小4くらいです。オレンジレンジはシングルも全部買ってましたから。夏休みの自由研究でオレンジレンジについて研究したんですよ。(一同笑)
Q.でもちゃんとSUNsの曲になっていますよね。太陽シリーズも最後に「ロコローション」がくるとは思っていなかったですけど。
奨:あははは。エンジニアの人もレコーディングしながら爆笑してました(笑)。
Q.どの曲も夏の曲ですけどそれぞれ頭に浮かぶ風景が絶妙に違うなと。
奨:まさに。そのときそのときの夏の思い出を表現している感覚があるんですよ。水中でフワフワしてるイメージだったり、淡い感じだったり。そういう夏休みがずっとあるような作品になったと思います。歌詞を書くときもみんなの夏の思い出を想像しながら書いたんですよ。「Naia」は俺の夏の思い出がそのまま歌詞になってますし。あまり考え込まず楽しく聴いてもらえたら嬉しいですね。
Q.今作は「夏!楽しい!」みたいなシングルですよね。この3曲を聴くと、随分昔の思い出だけどあの頃の夏に戻れそうな気がするんです。
奨:それ、めっちゃ嬉しい。
哲弥:「水声」を聴くと自分でも小学生の頃の夏に戻れる気がしますからね。
奨:川原の丘を自転車ニケツしたりね。
哲弥:エモい!
Q.僕は「水声」の「飛び込んだ夏の日」って歌詞に涙腺をやられました。7月の終わり、夏休み直前のワクワクを思い出したんですよね。
奨:今回、自分でもちゃんと泣きました(笑)。今までみんなに歌詞を褒められたことがないんですけど「水声」は結構褒められたんですよ。
哲弥:歌詞読んで泣きそうになりましたからね。そういう気持ちで音源を聴き終わった後の現実に戻った瞬間が切ないですけど(笑)。
Q.夏が終わる寂しさってあるじゃないですか。そこ含めて夏って良いですよね。
奨:最高です。今年の夏は気合い入れていくのでSUNsを宜しくお願いします!
哲弥:みんなで夏を楽しみましょう!
アーティスト名:SUNs
タイトル:Naia
2017年7月3日発売
ライブ会場限定
¥500(税込)
SUNs
加藤奨(Vo.Ba)
新哲弥(Gt.Cho)
山田浩平(Dr.cho)
※掲載順
新哲弥(Gt.Cho)加藤奨(Vo.Ba)山田浩平(Dr.cho)
LIVE
7/3(月)栄Party’z
7/10(月)横浜F.A.D
7/11(火)八王子RIPS
7/23(日) 池袋MANHALL
7/24(月) 群馬SUNBURST
7/27(木) 静岡UMBER
8/5(土) 福井CHOP
8/16(水) 福岡Queblick
8/17(木) 岡山CRAZY MAMA 2nd ROOM
8/21(月) 神戸 太陽と虎
8/27(日) 岐阜ANTS
http://www.music-scene.jp/suns/