彼女 IN THE DISPLAY

彼女 IN THE DISPLAYが6曲入りのミニアルバム『GOLD EXPERIENCE REQUIEM』を完成させた。このタイトルにピンときた「ジョジョの奇妙な冒険」ファンならお察し頂けるだろう、バンドの進化を現すにはもってこいのタイトルだ。彼らが2013年に発表した1stフル・ベスト・アルバムのタイトル『GOLD EXPERIENCE』からのストーリーとしてもグッとくる。(ちなみに他の作品にも『Stardust Crusaders』『Diamond is not Crash!』『ECHOES』などジョジョにまつわるタイトルが付けられている)今作ではいきものがかり、LiSA、cinema staffなどを手掛ける江口亮氏をプロデューサーに迎えたことでバンドとして新境地にも突入している。彼女 IN THE DISPLAYの進化を体感して欲しい。

Q.今作『GOLD EXPERIENCE REQUIEM』はゴールド・エクスペリエンスがレクイエムに進化したと捉えれば良いでしょうか?(笑)
RYOSUKE:その通りです!制作当初タイトル決めも割と難航し、このタイトルをつけた時はある程度楽曲が仕上がった後でした。出来てきた楽曲をメンバーで聴いた時に「変化でなく進化だね」なんて話が出て「それならREQUIEMつけちゃおうか!」みたいな話から始まって、考察して頂いた通りの事や、過去の挫折、これからの展望など、作業を重ねて行くうちに徐々にその思いがタイトルに対して色濃くなっていった事を覚えています。

Q.まさにバンドの進化を現したタイトルだと思うのですが進化の要因を自身ではどう捉えていますか?
RYOSUKE:メンバー全員が人として成長出来るきっかけが多かった事が一番の要因だと思います。特にプロデューサーの江口さん(江口亮)に出会ってから、見違えるぐらい僕ら全員成長出来たなと感じてます!技術面も精神面も!朝から制作して夕方に終わって、それから朝まで江口さんと皆で飲んでました。ほぼ毎日(笑)。その時間のおかげですね。成長出来たのは!

Q.アルバムタイトルには進化が表れていますが作品としてのテーマはありますか?
RYOSUKE:先ほどタイトルの話で出たように、テーマは「変化ではなく進化」、コンセプトは、強いて言うなら「彼女 IN THE DISPLAYとは?」ですね!そこを全員で掘り下げながら作りました。

Q.「アカネ」や「loser」では挫折や葛藤が赤裸々に歌われていますが、最後にはしっかり前を向いている曲だと思いました。
RYOSUKE:僕個人の話になるんですけど、僕が大きく影響を受けたアーティストは尾崎豊さんやpay money to my painのKさん、最近だと竹原ピストルさんが色濃くて、そんな3人は共通して「弱い部分をさらけ出す強さ」があるんです。僕自身そんな強さに救われた一人というか。話は戻りますが今作の中で、この2曲は特にその思いが強く出ていて、先人達に学んだ「弱い部分をさらけ出す強さ」を僕自身がやる番だと思ってこの2曲にその思いを投影しました。悩んでいる誰かに僕も寄り添えたらなと。「アカネ」はその部分プラス、バンドの歴史って感じですね。

Q.「とびっきりの刺激が欲しい」と歌う「[1959]」には衝動が突き動かされます。この曲はギターがめちゃくちゃかっこいいですよね。
RYOSUKE:ありがとうございます!

Q.この「[1959]」はマーシャルの1959ですか?
RYOSUKE:ありがとうございます!その通りです!たまたまレコーディングの時に使ったマーシャルのビンテージヘッドアンプ1959が良い音を出してくれたので、そのままタイトルにしました!

Q.「Let’s get the party!!!」は彼女 IN THE DISPLAYとプロデューサーである江口さんとのタッグ感が炸裂したアレンジですよね。
RYOSUKE:この曲は江口さんとの共同制作の強みが特に色濃く出てますね。「そんなアレンジもあるんだ」とただただ驚かされたのを鮮明に覚えています。やはりプロの仕事だなと。

Q.シンガロングパート含め、ライブでも映えそうな曲だと感じました。
RYOSUKE:そこも狙って作りましたね。一体感の強いライブ感を出せたと思っています!

Q.「Don’t let me go」は力強い意思を感じるラブソングですが、「I wanna be with you forever」の一節に込めた気持ちの強さが物凄いなと
RYOSUKE:これもまた僕個人の話になるんですが、知人に第一子が生まれまして、その子が女の子だったんです。その知らせを聞いた時に、知人は父親なので僕が思う父親像で書いたのがきっかけでした。父親が「ずっと君の側にいるよ」とか普段恥ずかしくて娘に言わないと思うんですけど、心の中ではきっと思ってることだと思うから。インタビューを読んだ人は「なるほど」と思ってくれると思うし、何も知らずに聴いた方は恋愛などに脳内で変換して聴いてくれるだろうとも思うし、その二面性がまた新しいインスピレーションを今後の僕に与えてくれるなとも思い、少し挑戦的な気持ちで書きましたね。書いて良かったです。

Q.ゴールド・エクスペリエンスがレクイエムになってこの次はどう進化しそうですか?
RYOSUKE:次にどう進化するかは、見えてきつつ正直今はまだ少しぼやけています。でもこのアルバムをひっさげたリリースツアーが終わった頃には見えているとも確信しています。「リスナーとともに成長していくのがバンドだ!」という、強いライブバンドとしての思いがそこにあるからです。目標を強いて言うなら、僕ららしくずっといたいし、そんなバンドをもっと多くの人に愛してもらいたい。そして、それが叶った時にドームツアーなんて出来たらもう言うことないですね!最初は5人で始まったバンドが、どこまで大きくなれるか僕自身楽しみに生きてます!

彼女 IN THE DISPLAY
タイトル:GOLD EXPERIENCE REQUIEM
2017年10月18日発売
KID-8
¥2,000(+税)

メンバー
RYOSUKE(Vo)
吉田弘輝(Gt)
松永健太(Ba)
海 THE KID(Dr)
逸見豪一(Key)、

「GOLD EXPERIENCE REQUIEM TOUR」
10月22日(日)【福岡】DRUM Be-1
11月02日(木)【熊本】B9 V2
11月05日(日)【広島】CAVE-BE
11月06日(月)【香川】高松DIME
11月11日(土)【新潟】CLUB RIVERST
11月12日(日)【長野】松本ALECX
11月14日(火)【名古屋】CLUB UPSET
11月16日(木)【仙台】HOOK
11月18日(土)【大阪】心斎橋DROP
11月22日(水)【山口】周南rise
11月25日(土)【東京】渋谷TSUTAYA O-Crest

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