夢は死なへん、そして夢は終わらへん。自分達の信じた道を自分達のやり方で突き進むことでひとつずつ夢を掴んできたDizzy Sunfistが2ndフルアルバム『DREAMS NEVER END』をリリースする。シングル『THE DREAM IS NOT DEAD』で「夢は死なへん」と力強く宣言した3人は、メンバーが敬愛するHi-STANDARDとのツーマンに抜擢されるなどその名の通り夢を信じて夢を叶えてきた。そしてその夢を見続けることを高らかに宣言するのが今作『DREAMS NEVER END』だ。夢を見続けることって簡単じゃない。その夢を叶えるのなんてもっと難しいことだ。だけどDizzy Sunfistはその夢に向かって我武者羅に直向に走り続けている。そんな3人が今作に込めた思いとは。このアルバムを引っ提げて全都道府県ツアーを控えたあやぺた、いやま、もあいの3人に話を訊く。
Q.2017年はDizzy Sunfistにとって忘れられない1年になったのではないですか?
あやぺた:ホンマに忘れられへん1年になりました。色んなことが紆余曲折…じゃなくて上下曲折あって(笑)。上がったり下がったりしながら、でもめっちゃ楽しかったし充実した1年やったと思います。
Q.今やDizzy Sunfistの代名詞とも言える「夢は死なへん」というキャッチコピーを掲げリリースしたシングル『THE DREAM IS NOT DEAD』で打ち出したものがそのまま今作に繋がっていると思うのですが。
あやぺた:シングルを作ってるときからアルバムは見据えていて。
もあい:『THE DREAM IS NOT DEAD』を作る前からシングル出してフルアルバムを出すっていう流れは決めていて。シングルのツアーの中盤辺りからアルバムの制作に入ったので1年の半分くらいはツアーと制作をしていた気がしますね(笑)。
あやぺた:途中で機材もパクられるしな(笑)。
もあい:首都高でエンジンがいきなりおかしくなって車が故障したり、車運はなかったですね。死ななくて良かったですけど(笑)。
あやぺた:うちらも死なへん(笑)。
Q.今作には『DREAMS NEVER END』と名付けられていますがひとつずつ夢を叶えていっている今のDizzy Sunfistにぴったりのタイトルですね。
あやぺた:夢を死なへん続けたら夢は終わらないなって。
いやま:死なへん続ける(笑)。
Q.夢を諦めず信じた道を真っ直ぐ突き進めば夢は終わらないと。
あやぺた:真っ直ぐ貫くことしか出来ないので。
Q.それは歌詞にも曲にも表れていますよね。突き進んだ結果ちゃんと夢を掴んできた訳で。
あやぺた:今年は大きな夢が叶った年やったしこのアルバムが出来てまた夢を掴める気がするんですよ。バンドをやってる限り夢は終わらへん。
Q.そういうアルバムですよね。やってきたことがちゃんと形になっている。
あやぺた:嬉しい。涙出そう。
Q.アルバム1曲目の「No Answer」から気合いが凄いなと。「ぶち壊せ!這い上がれ!抜け出せ!」のシンガロングでめちゃくちゃグッときました。ぶち壊してきたし、這い上がってきたし、抜け出してきた3人が叫ぶ説得力も凄い。その結果、Hi-STANDARDとのツーマンまで辿り着いた訳で。
あやぺた:ハイスタとのツーマンはホンマに感動しましたね。全然実感沸かへんかったから。いつも通りのライブをするつもりやったけど分からへんかった。
Q.オファーがあったときはどう思いました?
あやぺた:ある日いきなり健さん(横山健)から「ハイスタのツアー出ない?」ってツイッターのDMが着て。まず「DMでくるんや」っていう(笑)。あまりにもびっくりし過ぎてその場で携帯を落として過呼吸になりました(笑)。
Q.そう思うと人生って面白いですよね。本当に何が起きるか分からない。それは「Life Is A Suspens」でも歌っていますよね。
あやぺた:繋げてくれますねえ(笑)。そう、人生はサスペンスですから。人生はどんどん過ぎていくし考えてもなかったことが自分に起こるから必死に生きなきゃなって思ってます。
Q.この曲のビートダウンするパートでもあいが歌っているのも新鮮でした。
もあい:まさかの俺登場です。
あやぺた:単に私が弾きながら歌えへんかったっていう(笑)。
もあい:でも男が歌ったらいかつくてかっこいいなって思いました。
Q.後半のいやまのベースソロもかっこいい。メンバーそれぞれの見せ場があった上でサビでDizzy Sunfistらしさが爆発するのも素晴らしいですね。
あやぺた:この3人でしか出来ひんかったことが出来てると思う。サビも3声なんですよ。
いやま:こういうべースは今まであまりなかったし曲の前半でそれぞれ色々やってサビでみんなで一斉にいく感じは好きですね。
Q.Dizzy Sunfistはパブリックイメージとして明るくてハッピーな印象があると思うんですけど今回のアルバムは冒頭から凄くパンクですよね。
あやぺた:プロデューサーのmasasucksさんが「迷ったらパンクな方を選ぼう」ってレコーディング中にずっと言ってくれていて。それで曲順を考えるときもどっちがパンクかで選択していったらこういう並びになったんですよ。
いやま:大人な感じが出てるよね。
Q.だからアルバム自体そういうモードでくると思ったら「Haribo」みたいな遊び心のある曲もあって。
あやぺた:あははは。あの曲はレコーディング中にmasasucksさんがグミを買ってきたことから生まれた曲です。その思い出も残していこうって。曲でこんなにふざけたのは初めてですね(笑)。
Q.「Haribo」ってどういう意味なんだろうと思って調べたらグミの商品名なんですね。
あやぺた:え!知らないですか!?
いやま:何処にでも売ってますよ!
Q.関西だけじゃなくて?
あやぺた:絶対何処でも売ってる!名古屋もありますって!
Q.画像検索はしてみたんですよ。そしたら可愛いクマのイラストが書いてあってグミの色もカラフルで。こういうファニーなお菓子が世の中を明るくしてくれるんだなって思いました。
あやぺた:そこまでグミを掘り下げてくれてめっちゃ嬉しい(笑)。
いやま:グミって可愛いですよね。英語で書くとGUMMYっていうのも可愛いんです(笑)。
Q.「私は天才じゃない」と歌う「Genius」は努力で夢を掴んできた3人が歌うからこその説得力が凄くあります。Dizzy Sunfistとしての決意表明でもあると思いますし。
あやぺた:そこはめっちゃ意識して書きました。うちらはただひたすら我武者羅に歌うだけだなって。
Q.その結果夢を掴んでいってる訳で。この曲はバンドだけじゃなくて、スポーツでも学校でも会社でも聴く人によって置き換えられますよね。努力する人の背中を押す曲だと思います。
あやぺた:私達も頑張ってる人たちに背中を押してもらってきたので。同世代のバンドの活躍とかめっちゃ刺激になるし。マイヘア(My Hair is Bad)とか凄いじゃないですか。ちょっと前まで一緒にガラガラのライブハウスでやってたのに。
Q.確かに。でもDizzy Sunfistの世代は面白いですよね。打ち出し方は違うけど刺激し合える仲間が沢山いるんだろうなって思いながら見ています。
もあい:この前、ENTHと話していたんですけど、ちょっと前は仲間同士で刺激を与え合っていたんですけど最近はちょっとそこが変わって。お互いがそれぞれ違う場所で活動するようになって、久し振りに会ったときにお互いの成長を見せ合って刺激を受けるっていう、そういう関係性に変わっていってるんです。ちょっと前とは違うバトり方が出来るのは凄く良いことだなって思いますね。
Q.天下一武道会で久し振りに集まる感じですね。
もあい:まさにそれです。みんなそれぞれの場所で凌ぎ合ってきてるのが分かりますから。その分、俺らも違う場所で凌ぎ合ってきてる訳で。そこをぶつけ合える同世代の仲間がいるのは幸せですね。みんなに会うときに自分達の良い部分をより良くしていたいと思いますし。
Q.Dizzy Sunfistの強さの秘密は直向さとハッピーさだと思っていて。パンクって色んな解釈があるしレベルミュージックだと思うんですけどDizzy Sunfistはハッピーなパンクを鳴らしていて欲しいなって。「Into The Future」でも「どんなときも忘れない笑顔という技」って歌っていますし。
いやま:凄い。
あやぺた:めっちゃ聴いてくれてるのホンマ嬉しい。
もあい:自分達なりのパンクをどう突き詰めていくかはメンバーでめっちゃ話しますしね。
Q.「Into The Future」では「育ったあの場所」という言葉も出てきますが「Paradise」は「ライブハウスにおいでよ」というメッセージをホーン隊と一緒に楽しく伝える曲だと思いました。
あやぺた:このホーンはオレスカバンドに参加してもらいました。ホーンはやってみたかったんですよ。
もあい:ライブでも一緒にやりたいですね。今回はこういうやりたいことは全部やろうって決めていたんです。
Q.「Yahman!」とかやりたい放題ですからね。ハードコアチューンに乗せてとにかく「ヤーマン!」って叫びたいだけの衝動曲だなと。
あやぺた:「ヤーマン!」ってうちが叫びたいだけやから(笑)。でもこの曲はやっててめっちゃ楽しいです。
Q.話が戻りますけど「Into The Future」ってサビから始まるじゃないですか。そのすぐ後にくるイントロ、めちゃくちゃ良くないですか?あのイントロで泣きそうになりました。
あやぺた:あのイントロめっちゃ良いんですよ。新境地やなって思う。こういう曲は今まであんまろなかったし、そもそもサビ始まりの曲もそんなにないから。
もあい:どあたまからサビの歌で始まるのはなかったね。
あやぺた:あのアレンジに行き着くまでめっちゃ大変やったんですよ。だから出来たときはめっちゃ嬉しかった。
Q.個人的にこのアルバムの一番の聴き所は「Into The Future」から「The Dream Is Not Dead」へ繋がっていく感じだと思っていて。歌詞の意味も含め、あの流れは完璧です。
あやぺた:うわ、最高!そこ分かってくれるのマジ嬉しい!そこめっちゃ意識した!
いやま:いや、マジで凄い。
あやぺた:それ言ってもらえるのめっちゃ泣きそう!めっちゃ嬉しい!
Q.あははは。「Hope Is Like The Sun」では「希望は太陽のようだ」と歌っていますがこれは…。
あやぺた:ハイスタです。ハイスタのことです。
Q.だからアレンジもハイスタっぽさがあるんですね。でもDizzy Sunfistも希望だし太陽だと思いますよ。だってそのハイスタとツーマンをしてるんですもん。
あやぺた:ホンマに夢を諦めんで良かったなって思うしこれからも夢を見続けていきたいと思う。
Q.そういう3人の姿を太陽だと思う人がDizzy Sunfistのライブに集まっているんだと思います。お客さんとの関係性はアルバム最後の「Bless You Too」から感じることも出来ますね。
あやぺた:この曲はアルバムの最後に入れたかったんですよ。ライブに集まってくれるみんなとライブハウスでまた笑顔で会おうっていう約束の歌ですね。ライブから日常に戻ったら学校や会社で独りの人もいると思うんですよ。そういう人らの居場所にうちらがなれたらなって思っています。
Q.今回のツアーは全都道府県にライブしに行くということですが。
あやぺた:しかも全部ツーマンやから持ち時間も長いのでバテずにやり切れるか勝負ですね(笑)。日本全国行くからみんな遊びに来て欲しい。「何で来てくれないんですか?」って言われたくないから全国行くわ!待ってて!
Dizzy Sunfist
あやぺた(Vo、Gt)
いやま(Vo、Ba)
もあい(Dr、Cho)
Dizzy Sunfist
タイトル:DREAMS NEVER END
2018年1月24日(水)発売
CBR-86
2,400円(+税)
「Dizzy Sunfist “DREAMS NEVER END” TOUR 2018」
2018年1月31日(水)大阪府 FANJ twice
2018年2月2日(金)東京都 TSUTAYA O-WEST
2018年2月4日(日)茨城県 mito LIGHT HOUSE
2018年2月5日(月)千葉県 千葉LOOK
2018年2月7日(水)栃木県 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2
2018年2月10日(土)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
2018年2月11日(日・祝)愛知県 APOLLO BASE
2018年2月13日(火)三重県 M’AXA
2018年2月15日(木)福岡県 小倉FUSE
2018年2月17日(土)宮崎県 SR BOX
2018年2月18日(日)鹿児島県 SR HALL
2018年2月20日(火)山口県 BAR 印度洋
2018年2月24日(土)徳島県 club GRINDHOUSE
2018年2月25日(日)香川県 DIME
2018年2月27日(火)兵庫県 MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎
2018年3月1日(木)奈良県 生駒RHEBGATE
2018年3月3日(土)群馬県 高崎clubFLEEZ
2018年3月4日(日)埼玉県 HEAVEN’S ROCK Kumagaya VJ-1
2018年3月10日(土)岡山県 IMAGE
2018年3月11日(日)島根県 松江 AZTiC canova
2018年3月17日(土)山梨県 KAZOO HALL
2018年3月18日(日)長野県 LIVE HOUSE J
2018年3月20日(火)青森県 LIVE HOUSE FOR ME
2018年3月21日(水・祝)岩手県 Club Change WAVE
2018年3月24日(土)秋田県 Club SWINDLE
2018年3月25日(日)山形県 山形ミュージック昭和Session
2018年3月27日(火)神奈川県 F.A.D YOKOHAMA
2018年3月29日(木)京都県 KYOTO MUSE
2018年4月21日(土)和歌山県 和歌山CLUB GATE
2018年4月22日(日)滋賀県 B-FLAT
2018年4月30日(月・休)新潟県 GOLDEN PIGS RED STAGE
2018年5月1日(火)福島県 郡山CLUB #9
2018年5月10日(木)岐阜県 yanagase ants
2018年5月12日(土)長崎県 Studio Do!
2018年5月13日(日)熊本県 Django
2018年5月15日(火)佐賀 SAGA GEILS
2018年5月16日(水)大分 club SPOT
2018年5月27日(日)福井県 福井CHOP
2018年6月23日(土)富山県 Soul Power
2018年6月24日(日)石川県 Kanazawa AZ
2018年7月21日(土)広島県 広島セカンド・クラッチ
2018年7月22日(日)鳥取県 米子AZTiC laughs
2018年8月4日(土)高知県 X-pt.
2018年8月5日(日)愛媛県 WStudioRED
2018年9月27日(木)北海道 cube garden
2018年9月29日(土)北海道 北見オニオンホール
2018年9月30日(日)北海道 CASINO DRIVE
—-FINAL SERIES—-
2018年10月6日(土)福岡県 BEAT STATION
2018年10月8日(月・祝)愛知県 DIAMOND HALL
2018年10月12日(金)東京都 マイナビBLITZ赤坂
2018年10月14日(日)宮城県 Rensa
2018年10月20日(土)沖縄県 沖縄桜坂セントラル
—-TOUR FINAL—-
2018年10月27日(土)大阪府 なんばHatch
Dizzy Sunfist SITE
http://www.dizzy-sunfist.com/